いつの間にか始まっている老眼への対処

老眼の症状

飛蚊症


老眼の症状の一つに飛蚊症と呼ばれるものがあります。これは、まるで目の前を蚊が飛んでいるような感じで黒い小さな点が見えることがあり、そこから由来している名前です。この飛蚊症はどのようにして起きるのでしょうか。眼球の約80%は硝子体とよばれる玉子の白身のようなゲル状の物質が詰まって出来ています。この硝子体は子供の頃は弾力があり、しっかりとした作りになっていますが、成人するころから徐々に液体のように変わってしまう現象が起きます。またこの硝子体の繊維の一部分が濁り始めたりします。そしてこの濁った部分が網膜に影を落とすことがあり、この影がちょうど糸くずや黒い点のように見え、まるで蚊のように見えたりします。


この飛蚊症は老化による症状ですので、生理的なものであって病気ではありません。そしてだいたい60代くらいの人の30%くらいにはこの飛蚊症があるといわれています。中年頃にこの症状がみられるようになった場合は硝子体混濁の場合が多いので、特に心配する必要はありません。時間がたてばなくなったりましになったりすることが多いものですが、もし症状があまりにもひどく感じられて治療してほしいと思われる場合は硝子体を取り除く手術も受けることが出来ます。なおこの飛蚊症には有効な目薬や服用薬は今のところ開発されていません。


しかし、飛蚊症自体は怖いものではありませんが、別の原因で起きている場合も否定できませんので、過信は禁物です。特に網膜剥離や眼底出血が原因で飛蚊症が起きている場合はかなり危険な状態ですので、やはり目の異常を感じたらなるべく早めに眼科で受診されることをお勧めいたします。