老眼の症状
暗感
老眼になると近くが見えにくくなりますが、それとともに明るさも感じ取りにくくなって暗く感じるようになります。なぜでしょうか。年齢を重ねていくほど目の瞳孔の直径が小さくなるため、網膜に映る画像の明るさが低下するためです。ちょうどカメラでいうところのレンズの絞り値に似ています。絞りを効かせれば、ピントの合う距離は伸びますが、その分シャッター速度を遅くしないと明るい写真が撮れないのと同じです。生まれたばかりの赤ちゃんの場合、瞳孔の大きさは平均して2㎜前後ですが、成長するにつれてこの数値がだんだん大きくなっていきます。一番大きくなるのはだいたい青年期にあたる、12~20歳くらいで、大きさは約4~6㎜ほどまでになります。その後歳を取るにつれてだんだんの小さくなっていきますので、高齢者になる頃には赤ちゃんと同じ約2㎜位にまで小さくなってしまいます。これがどれほどの減少かというと、一番瞳孔が大きいころに比べてなんと80歳では光の量が15~20%にまで減少してしまうことになります。つまり、一番明るく見えていた時の6分の1になってしまうということです。
さらに別の原因があります。それは白内障です。白内障というのは目の水晶体が白く濁ってしまう症状のことですが、光が入ってくるときにこの濁りにぶつかってしまって、網膜に届く光の量がさらに少なくなってしまうのです。さらに別の問題があります。それは網膜の感度が落ちてしまうということです。年齢が進むにつれ網膜の視細胞が衰え、受容感覚が鈍ってしまうのです。しかしこれらの減少はゆっくりと進行するためあまり自覚されずに進んでいきます。ですから、暗く感じる頃にはもうかなり症状が進んでいることになります。